3.11の極限状態を教訓に生まれた
5年保存備蓄の防災ゼリー「LIFE STOCK」が登場

宮城県多賀城市のワンテーブルは、5年半の備蓄が可能でコンパクトなパッケージな新しいゼリー型備蓄食「LIFE STOCK」を開発した。2019年9月1日(日)よりクラウドファンディングサイト Makuakeにて販売を開始している。

東日本大震災の経験を未来につなげるために、「あのとき、ほんとうに欲しかったもの」を追求し続けたという同社。たとえば、乾パンは口に入れると喉が乾くといった欠点があり、ガスや電気がなければレトルトやインスタントの食品も役に立ちにくい。

そこで、「水なしで食べられる栄養価の高いもの」が欲しかったと気づき、研究と検証を重ねた末に行きついた答えが「ゼリー」だったという。

しかし、ゼリーは賞味期限が短く、これまで長期保存する方法がなかった。そのため、充填技術ブランド「TOKINAX」を5年の歳月をかけ開発。5年半という賞味期限を実現した。

同品は、災害直後にエネルギーを補給できる「エナジータイプ」と、避難所滞在中に不足しがちな栄養素を補給する「バランスタイプ」を用意。「おいしさ」にもこだわり、栄養バランスにも考慮。「参加型備蓄食」という新しい概念のもと、今後は材料に地元の美味しい食材を使用したり、シェフとメニュー開発するなど、さまざまな人たちの想いをつなげながら、フレーバーも広げていく予定だ。

▲地元食材とのコラボイメージ

また、同社はJAXAとともに、新しい防災・宇宙産業を創出する「BOSAI SPACE FOOD PROJECT」に取り組んでおり、LIFE STOCKを将来の宇宙食として活用することも目指している。End