展覧会「須藤玲子の仕事―NUNO のテキスタイルができるまで」
香港のアートセンター「CHAT」にて開催

▲[上段]須藤玲子 左《Colour Plate》1997年, 右《Paper Roll》2002年, 画像提供:須藤玲子/NUNO,
東京 撮影:Sue McNab [下段]本展の展示プラン(C)Tashiro Masafumi Design Room

テキスタイルデザイナー 須藤玲子の過去最大となる展覧会「須藤玲子の仕事―NUNO のテキスタイルができるまで」が、香港のアートセンター「CHAT」にて2019年11月24日(日)から2020年2月23日(日)まで開催される。

テキスタイルデザインアトリエ「NUNO」 のデザインディレクターとして、ユニークなテキスタイルを日本の職人や工場とともに作り上げてきた須藤。

▲須藤玲子
Photo: Tamura Kosuke

コットンやシルク、ウールやポリエステルといった従来の繊維にくわえ、和紙を使用したり、実験的な製造工程を職人と開発するなど、現場の職人とともに、存続の危機に瀕している日本のテキスタイル生産の技術や機械の可能性を拡張してきた。

今回は、アーティスティック・ディレクターにライゾマティクス・アーキテクチャーの齋藤精一を迎え、須藤がデザインしたテキスタイルが、どのような製造工程を経て作り出されるのか、映像や音をとりいれたインスタレーションで紹介。

さらに、須藤の手書きのスケッチやドローイング、テキスタイルの原料や作品のプロトタイプなども公開する。また、2018 年に国立新美術館で展示されたテキスタイルによるこいのぼりも、フランスのデザイナー アドリアン・ガルデールの新しい展示デザインで披露する。

▲展示風景: こいのぼりなう!、新国立美術館、東京、2018 年
写真提供:須藤玲子/NUNO、東京 撮影:加藤健

なお、CHATは、香港の荃湾(チェンワン)の紡績工場跡地をリノベーションした複合施設「The Mills」内にあるアートセンターで、今年3月にオープン。テキスタイルをテーマとしたアーティストやデザイナーの作品を中心に展覧会を開催している。End

須藤玲子の仕事―NUNO のテキスタイルができるまで
Sudo Reiko: Making NUNO Textiles

会期
2019年11月24日(日)~2020年2月23日(日)
11:00~19:00 火曜日閉館 入場無料
会場
CHATならびにThe Mills内The Hall
詳細
https://www.mill6chat.org/