2019年度グッドデザイン大賞は「結核迅速診断キット」に決定
結核罹患の可能性が高い人々を簡単確実に診断

公益財団法人日本デザイン振興会は、2019年度グッドデザイン賞の「大賞」、「金賞」、「グッドフォーカス賞」の受賞結果を2019年10月31日(木)に発表した。

2019年を象徴するデザインである「グッドデザイン大賞」は、今年度グッドデザイン賞審査委員とグッドデザイン賞受賞者、受賞展「GOOD DESIGN EXHIBITION 2019」の来場者による投票を実施。ファイナリスト5件のうち、最多票数を得た「結核迅速診断キット」に決定。

この診断キットは富士フイルムが開発。HIV感染者など結核罹患の可能性が高い人々の診断を可能にするものだ。

結核は、世界で年間160万人が死亡、HIV感染者の一番の死因でもあるという。写真現像の「銀増幅技術」を応用し、尿中の僅かな成分から結核菌の存在を判定することで、早期治療に繋げることが可能。電源や装置を用いない、簡単確実な検査を実現した。また、操作手順が一目でわかるグラフィックもデザインのポイントとなっている。End