NTTドコモと乃村工藝社が協業を開始
次世代の新たなコミュニケーションの実現を目指す

NTTドコモ乃村工藝社は、次世代コミュニケーションの実現をめざした協業を行うことに合意。ドコモはこの協業で、乃村工藝社グループのイノベーション・ラボラトリー「NOMLAB(ノムラボ)」と連携。IoT技術を活用した新たなコミュニケーションの実現に向けて、装置の共同開発や空間デザインの共同提案に取り組むとしている。

このプロジェクトでは、言語や表情などによる従来のコミュニケーションにくわえて、感情や身体データなどの「人の内面」の情報を、IoTと空間演出によって表現・可視化。内面の感情の揺れ動きも共有して、相手とより深く分かり合える次世代コミュニケーションを実現することが目標だ。

現在、協業の第一弾として、東京都新宿区のNTTインターコミュニケーション・センター [ICC]にて、2019年12月15日(日)まで開催されている「リサーチ・コンプレックス NTT R&D @ICC 拡張展示『コミュニケーションの再考』」に、共同で制作した次世代のつながり体験装置「HUMANIC DOME」を出展中だ。

同展示は、体験者がドームのなかでセンシングチェアに座り、空気中の二酸化炭素濃度、呼気、姿勢、脈拍、足の動きを測定。これをもとに安心・緊張の度合いを判定し、ドーム内のディスプレイに天候として映し出されるもの。

測定データは、安心・緊張という感情軸と、共鳴・分離という共感軸の2軸でリアルタイムで分析。体験者の眼前には、その分析結果としてリアルタイムで変化する情景が投影される。

また、別のドームには他の体験者が座り、互いのデータをもとに共鳴・分離の度合いを判定し、それぞれのドームに映し出された天候に変化が生じる仕組みだ。

本作は、主にサーバーサイドやネットワークをNTTドコモが、空間デザインやアウトプットとなるビジュアルデザインをNOMLABが担当。新しいコミュニケーションの形の可視化に向け、両者は今後も協業を続けていく見通しだ。End

リサーチ・コンプレックス NTT R&D @ICC 拡張展示
「コミュニケーションの再考」

会期
2019年11月12日(火)~12月15日(日) 入場無料
開館時間
11:00~18:00 月曜日休館
会場
NTT インターコミュニケーション・センター [ICC]
詳細
https://www.ntticc.or.jp/ja/exhibitions/2019/communication-revisited/