Ouchhhによる「DATAMONOLITH」が日本で公開
トルコの古代遺跡の画像をAIで学習させたアート作品

東京・六本木ヒルズにある森美術館にて2020年3月29日(日)まで開催中の「未来と芸術展:AI、ロボット、都市、生命――人は明日どう生きるのか」では、トルコ・イスタンブールのアートスタジオ Ouchhh(アウチ)による「DATAMONOLITH」が公開されている。

世界で最古となる古代のデータとAIがパブリックアートとして融合するとどうなるか、というコンセプトの作品。紀元前9600~7000年ごろのトルコの遺跡「ギョベクリ・テペ(Göbekli Tepe)」の画像データを、敵対的生成ネットワーク(GAN)とAIアルゴリズムで学習させ、一枚岩のようなスクリーンで表現している。

この地域にはユーフラテス川やティグリス川があり、歴史上で初めての都市、国家、官僚制度、文字によるコミュニケーションが出現。ギョベクリ・テペは、巨大な組織や想像力をもち、世界でもっとも古い寺院でもあって、世界の文明発展の先駆けとなる場所だという。

この遺跡は科学との結びつきも深く、非常に複雑な社会秩序や技術をもつなど、食事や技術、社会に関する多くの発見が見出せるのだそう。世界最古のデータが、かたちを変え私たちに新たなインパクトを与えることだろう。End

未来と芸術展:AI、ロボット、都市、生命――人は明日どう生きるのか

会期
2019年11月19日(火)~2020年3月29日(日)
会期中無休
開館時間
10:00~22:00(最終入館 21:30)
※火曜日のみ17:00まで(最終入館 16:30)
※ただし12月31日(火)、2月11日(火・祝)は22:00まで(最終入館 21:30)
会場
森美術館
詳細
https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/future_art/index.html

▲©︎Ouchhh