前橋の「白井屋旅館」を「SHIROIYA HOTEL」へと再生
藤本壮介が設計、レアンドロ・エルリッヒらも参加

群馬・前橋にある白井屋ホテルは、江戸時代に創業の「白井屋旅館」を「SHIROIYA HOTEL」として再生し、2020年夏の開業を目指すことを発表した。

白井屋旅館は、江戸時代より前橋の街を彩ってきた旧宮内庁御用達の旅館で、森鴎外、乃木希典などの多くの芸術家や著名人に愛されてきた。1970年代にはホテル業へと転換するも、中心市街地の衰退とともに2008年に廃業、300年の歴史に幕を下ろした。

白井屋は取り壊しの危機にあったが、2014年に前橋市の活性化活動「前橋モデル」を主導する田中仁財団の活動の一環として、再生プロジェクトがスタート。全体のデザインと設計を建築家 藤本壮介が手がけ、レアンドロ・エルリッヒをはじめとする国内外のさまざまなクリエイターも賛同。5年の歳月をかけて、大改修と新棟建設が進行中だ。

▲明治初期の白井屋旅館 江戸時代より大火戦災などにより改築を重ね、現在の建物(旧館)は1970年代に建て替えられたRC造4階

今「めぶく」まちとして、再び大きな変貌を遂げようとしている前橋の「まちなか」。白井屋ホテルはその真ん中で、歴史と未来、グローバルとローカルが織りなす交点となるだろう。End