中国・深圳に完成した小中学校「NSFL School」
垂直に伸びるビル群とは対照的な水平に広がる校舎

▲©Shengliang Su

中国・深圳に完成した「NSFL School」は、普通教室や特別教室、図書室、体育館、屋内プール、講堂、寮、食堂、運動場をもつ、54,000m²の小中学校である。

この校舎は、高密度で垂直に伸びる周辺の都市環境とは対照的に、水平に広がる庭園をコンセプトとしている。Studio Link-Arcの設計は、建物とオープンスペースの区別を意図的になくし、閉じた空間、なかば開かれた空間、緑のオープンスペースからなる低層の線状的な建築を目指した。

▲©Roland Halbe

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低層建築を実現するために、敷地の自然な傾斜を利用して、体育館、プール、食堂、講堂が入る大きなボリュームを上階に据え、そこから階段状のテラスが続き、教育や遊びの場となる新しいグラウンドへといたる。

3階建ての直線状の校舎は敷地を東から西へと横断しており、周囲のビル群のあいだから差し込む太陽の光を利用できる。教室はリボンのようにしなやかに並ぶことで、各教育エリアのニーズに合わせた屋外スペースの流動的なシーケンスが生まれた。専門学校と中学校のダイナミックで細長い中庭は、囲いのある小学校と図書室の中庭になり、また、スポーツ向けの広大なグラウンドにもなる。

▲©Roland Halbe

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このプロジェクトでは、どの教室からでも緑地と日光へのアクセスを最大化する空間を構成。空間の垂直的な配置にかえて、横方向へと各セクションの変化をつけ、遊びやレクリエーション、交流に向けた非常に多様な空間のあり方を示している。End

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