トヨタのコネクティッド・シティ・プロジェクト「Woven City」
設計者 ビャルケ・インゲルスがその詳細を解説

先日発表されたトヨタ自動車のコネクティッド・シティ・プロジェクト「Woven City(ウーブン・シティ)」。富士山のふもとにある静岡県裾野市にある同社工場跡地に、2000名程度の住民が暮らす実証都市を作る壮大な試みだ。

街の設計を担当するのは、これまでこのサイトで何度も紹介してきたデンマークの建築家 ビャルケ・インゲルス(Bjarke Ingels)。そのプロトタイプとなるムービーは、クリエイティブデジタルスタジオ「Squint / Opera」が制作し、すでに公開されている。

ただ、同スタジオのサイト上では、そのほかの画像やイメージムービーでWoven Cityの細部を確認することができる。ムービーはインゲルスがプレゼンテーションで紹介したもので、彼自身がその詳細を解説している。

たとえば、建築には太陽光発電パネルが敷き詰められ、カーボンニュートラルの木材を使用。日本の伝統工法である「木組み」も使うようだが、ロボットを活用した最新のテクノロジーで作り上げるという。

地下には水素発電の貯蔵施設や水濾過システムなどが張り巡らされる。さらに、配送ロボットも地下で動くようで、商品はそのまま真上にある住居へと送られるのだ。スマートホームとなる住居内では、AI搭載センサーやロボットアームが作動して、食料品の補充やゴミ出し、ヘルスケアまでサポート。

街路では、トヨタの「e-Palette」が中心的な役割を果たす。人の輸送やモノの配達だけでなく、移動用店舗にもなるそうで、これが広場に集まることで市場が形成されるとしている。End