13世紀スペインの城跡を補強して展望台にもなる
Carles Enrich Studioによる木造構造物

▲Photograph:Adrià Goula

スペイン・カタルーニャ州にあるPuig-reigという町の南には、13世紀後半に建設された「castle of Merola」の遺跡があるという。

ただ、16世紀にカタルーニャで地震が発生したせいで、建物自体は現在、物見やぐらの一面だけを残すのみとなっている。その後はモニュメントとしての価値を失い、崩壊の危険性が高くなっていた。

▲Photograph:Adrià Goula

▲Photograph:Adrià Goula

そこで遺構の保存が呼びかけられ、村のために建物を再生し、訪れた人にとって魅力的なものにすることを目指して、バルセロナの建築スタジオ Carles Enrich Studioがその補修を行った。

▲Photograph:Adrià Goula

▲Photograph:Adrià Goula

▲Photograph:Adrià Goula

このプロジェクトでは2つの目標を設定。残っている遺構を補強することと、中世の建築物としての機能をもたらすことである。補強には、もともとの石壁のレイアウトに沿って、14 cm角の木材でできた構造物を設置。

▲Photograph:Adrià Goula

▲Photograph:Adrià Goula

足場のように既存の建築を構造的にサポートしつつ、オリジナルのボリュームを復元することで、その地域の展望台としての機能も取り戻すことができた。構造の内部には階段を設置して、もとの循環ルートにあった3つのレベルにアクセスでき、建物の将来的なメンテナンスも容易になるそうだ。End

▲Photograph:Adrià Goula

▲Photograph:Adrià Goula

▲Photograph:Adrià Goula

▲Photograph:Adrià Goula

▲Photograph:Adrià Goula

▲Photograph:Adrià Goula

▲Photograph:Adrià Goula