東京大学とジャパンディスプレイがシート型イメージセンサーを開発
1枚のセンサーで生体認証とバイタルサインの同時計測が可能に

▲開発したシート型イメージセンサーのデバイス写真

東京大学大学院工学系研究科 横田知之准教授、染谷隆夫教授らは、ジャパンディスプレイと共同で高空間解像度と高速読み出しを両立するシート型イメージセンサーの開発に成功した。

このシート型イメージセンサーは、厚さが15マイクロメートルと非常に薄く軽量で、曲がるため、ウェアラブル機器への組み込みが容易だ。

高感度な有機光検出器と高移動度の低温ポリシリコン薄膜トランジスタとを集積化することで、高解像度と高速読み出しを両立している。

▲開発したシート型イメージセンサーで撮像した静脈(左)、指紋(右)と脈波(下)。画像は、個人保護のために一部に加工を施している。

これにより、生体認証に用いられる静脈や指紋の撮像と、バイタルサインの1つである脈波を1枚のシート型イメージセンサーで同時計測することができる。

その結果、ユーザーの生体認証と同時に健康状態を計測・紐づけることが可能になり、「なりすまし」や患者の取り違え防止などが可能になることが期待されるそうだ。
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