カナダ人の文化と歴史がつまった
2つの公共図書館の共同施設が首都オタワに建設

カナダの首都オタワでは、オタワ公共図書館カナダ国立図書館・文書館の新しい共同施設が2024年にオープンする予定だ。

両館は長年にわたり、カナダの人々に棚に置かれた本や美術品以上のものを提供してきた。知識と文化を守りながら、読書や学習、発見、創造の喜びを養ってきたのだ。

今回の施設を建設するにあたり、地域住民とコミュニティは2013年以来、共同設計プロセスに参加してきたという。そして建築は、地域住民や先住民コミュニティ、そしてカナダの全国民を巻き込んだ強固で有意義な市民参加から生まれ、彼らの意見をてこにして象徴的な場が生まれるだろう。

設計を担当するDiamond Schmittは、街の歴史や自然の美しさを描きながら、市民による市民のための施設を手がけることになった。建物の形はオタワ川を連想させるもので、石と木でできた外観は断崖や周囲の緑をイメージ。街の美しい景色は窓や透明の壁から眺めることができる。

館内には、425,000点のアート作品、2200万冊の書籍、300万枚の写真など、オタワ公共図書館の資源と、カナダ国立図書館・文書館の貴重な品々をワンストップサービスで提供。

そのほか、天窓のある市庁舎の集会スペース、多目的オーディトリアム、子ども向けのディスカバリーセンターなど多彩な施設を設け、さらに先住民族コミュニティの活動スペースを作るなど、カナダ人の文化と歴史の物語がつまった場所となるだろう。End