東京造形大学と下城による銘仙のこれからを探る展覧会
「これからメイセン −銘仙の源泉と変遷−」開催

東京造形大学は、メイセンの源泉と変遷を辿りながら、そのこれからの可能性を探る展覧会「これからメイセン −銘仙の源泉と変遷−」を、2020年3月24日(火)から4月5日(日)まで、東京・南青山のスパイラルガーデンにて開催する。
*新型コロナウィルス感染拡大の影響により、本展覧会は中止が決定。

大正から昭和初期にかけて女性の日常着として一世を風靡した銘仙(めいせん)は、日本人の洋装化などにより時代とともにその姿を消していくが、近年その中心的産地であった群馬・伊勢崎では、当時の技術とスピリットを現代によみがえらせる取り組みが行われている。

▲関根彩「あめ玉はひかっている」

▲中澤桃花「a nameless flower」

▲丸山未来「GPS」

同展では東京造形大学と、インテリア・資材向けの織物を企画、製造、販売する下城による産学連携プロジェクトで制作された「これからメイセン」を、そのルーツにあたる当時の銘仙着物のコレクション、一度は失われた技術を2016年に奇跡的に復活させた「21世紀銘仙」とともに紹介する。

「これからメイセン」は、ほぐし織りという当時の技法をベースにしながら、現代のテクノロジーを活かして熱転写により経糸に染料を定着。通常、染色には大量の水を必要とするが、熱転写では水を使わずに染を施すことが可能で、サスティナブルなこれからの時代のものづくりとしても注目に値するだろう。

▲東京造形大学と下城株式会社による産学連携プロジェクトで開発された16種類の「これからメイセン」 Photo:Hiroka Monden

▲今回展示される大正から昭和にかけての銘仙コレクション。Photo:Hiroka Monden

▲転写プリントを用いて染めた経糸が張られた織り機

また、2020年3月23日(月)まで松屋銀座7階デザインギャラリー1953において、伊勢崎銘仙の関連企画として、第764回デザインギャラリー1953企画展 「いせさきメイセン ―メイセンは二度死ぬ―」が開催中である。End

これからメイセン −銘仙の源泉と変遷-

会期
2020年3⽉24⽇(⽕)~4⽉5⽇(日)
11:00~20:00 入場無料
*新型コロナウィルス感染拡大の影響により、本展覧会は中止が決定。
会場
スパイラルガーデン(スパイラル1F)
詳細
https://www.spiral.co.jp/topics/spiral-garden/meisen

第764回デザインギャラリー1953企画展
「いせさきメイセン ―メイセンは二度死ぬ―」

会期
2020年2月26日(水)~3月23日(月)
最終日17:00閉場 入場無料
会場
松屋銀座7階デザインギャラリー1953
詳細
http://designcommittee.jp/2020/01/20200226.html