NEWS | プロダクト
2020.03.06 14:42
タイヤメーカーのグッドイヤーが新しいコンセプトタイヤ「reCharge」を発表した。これは「自己再生」するタイヤで、さまざまなモビリティのニーズに対応した補修・改善を目指すもの。3つの柱を中心として、革新的な機能を数多く搭載するという。
そのひとつは「パーソナライゼーション」。トレッドコンパウンドを補充可能で生分解性のあるものにするそうで、「カプセル」を使って補充し、タイヤの交換を大幅に簡略化する。
このカプセルにはカスタマイズされた液体コンパウンドが入っており、これをホイールに装填。トレッドを再生しながら、時間の経過とともに気候条件や道路状況、ドライバーの運転モードに合わせてタイヤを補修してくれる。また、AIを通じて液体コンパウンドをカスタマイズするプロファイルが作成され、ユーザーに合ったものを作成してくれる。
もうひとつは「サステナビリティ」で、コンパウンドに生物由来の素材を用い、丈夫な天然材料であるクモの糸をヒントにした繊維で強化する。これにより耐久性が上昇し、なおかつ100%の生分解性もあるとしている。
さらに、「手間がかからない」ことを柱に挙げている。先に述べたカプセル方式の充填プロセスにくわえて、軽量で空気を入れないフレームとし、さらにスリムな構造にサイドウォール部分を大きくすることでトレッドをサポート。損傷しても空気圧を維持し、ダウンタイムを回避してくれるそうだ。