北京に期間限定で登場した没入型アート施設
「Mandalas Pop-up Digital Art Museum」

▲© One Take Architects

中国・北京に登場したOne Take Architectsによる「Mandalas Pop-up Digital Art Museum」は、デジタルアート展に合わせて期間中だけ設置される施設である。

中庭のようでもあり、都市に漂うユートピアのようでもあって、北京のもっとも賑やかな中心部に作られているが、内部は完全に隔離された空間にもなっている。

▲© One Take Architects

外観は迷路のようなレイアウトで、ずらされた階段は遠近法の錯覚によって訪れた人を驚かせ、建物とのあいだにフィジカルな相互作用が生まれるのだそうだ。

また、建物に窓はなく、内部の秘密を外からうかがうことはできない。屋内の没入型アートはいくつかのブロックに分かれ、マンダラのようになっている。

▲© One Take Architects

▲© One Take Architects

ファサードに描かれた波打つラインは、展覧会のテーマであるヒマラヤの文化と芸術に合わせて、ヒマラヤ山脈にあるナムチャバルワ(Namcha Barwa)の山並みをイメージ。その前に石を置くことで、この施設がまるで宇宙から来たかのように、成熟した大都会の雰囲気から孤立することになる。

▲© One Take Architects

▲© One Take Architects

チベット高原の石と格桑花(ゲーサンメド)を敷き詰めることで、現実の都市と神秘的なヒマラヤをつなぐ道を作るのだという。そして、このミュージアムを訪れた人は、現実の世界と幻想的な無意識の世界のあいだを自由に行き来できるようになるのだ。End

▲© One Take Architects

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▲© One Take Architects

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