徳島・祖谷地方の鹿革プロジェクト「DIYA」
里山の現状を伝えるソーシャルプロダクツ

日本の里山では、野生鳥獣による農作物被害が深刻化している。その全体の7割がシカ、イノシシ、サルによるもので、年間59万頭以上のシカが有害鳥獣として駆除されているそうで、駆除後に十分に活用されていないことも大きな課題となっているという。

そこで、徳島県の祖谷(いや)地方では、こうした里山の現実をより多くの人に伝えていくことを目指し、柔らかな鹿革素材の魅力を最大限にいかした鹿革プロジェクト「DIYA」(ディヤ)が立ち上げられた。

現在は藍染めの長財布や二つ折り、がま口や小銭入れなどの財布を中心とした小物類を展開。

鹿革は化学染料を一切使わず、「阿波藍」の魅力を最大限に引き出す徳島の伝統技法「天然灰汁発酵建て本藍染め」によって染め上げ、革職人が手作業でひとつひとつ丁寧に製品化。内布には間伐材を使った布地を使用しするなど、里山暮らしの課題を解決するさまざまなアイデアが込められている。

また、DIYAはソーシャルプロダクツ アワード2020において「ソーシャルプロダクツ賞」を受賞。洗練されたシンプルなデザインや、野生動物による被害の問題、林業の衰退、猟師の高齢化など、さまざまな社会的課題に気が付かせてくれる良質なソーシャルプロダクツという点が評価されたそうだ。End