O’DonnellBrownが手がけた「Community Classroom」
学校やコミュニティグループ向けの屋外学習施設

英グラスゴー近郊のポロックシールズに拠点を置く建築スタジオ O’DonnellBrownが手がけた研究プロジェクト「Community Classroom」は、学校やコミュニティグループ向けの屋外学習施設である。

シンプルな木造構造で、機能的でリズミカルな形状とデザインをしており、柔軟性があり、組立・解体も可能だという。健康的でさまざまな使い方ができ、楽しい環境を作り、創造的で自由な学習を促したりサポートすることがねらいだそうだ。

標準的な構造用木材の断面寸法から骨格フレームを作り、これをベースとして、さまざまな活動や住民に合わせた合板モジュールの配置や再構成が可能。このモジュールは、座席や棚、カウンター、演台にもなり、各自の学習環境を作り上げる創造的なプロセスを通じて、学習に取り組むことができる。

さらに、「Monarflex」と呼ばれるシートを屋根にかけることで、防水性のあるダイナミックなファサードが実現。この素材は柔軟で光を内側に拡散させることができ、必要に応じてロールアップしたり下ろしたりできるという。

この施設が完成して以来、コミュニティのワークショップやイベントが多数開催されているそうで、今後は継続的な対話や研究ベースのアプローチも行う予定だという。将来的には、多様な住民を刺激するスペースとして、解体・移動させたりし、学校・コミュニティ全体へと射程を拡大ながら、集団の社会的幸福には欠かせない活動へと提供することにしている。End