英デザインスタジオINCLUME
現実逃避できる水上空間「Tetra」を提案

イギリスのデザインスタジオ INCLUMEの「Tetra」は、現実逃避、愉快な企み、不思議といった感覚を呼び起こす、遊び心にあふれた動くインスタレーションだ。

リサイクル材を使って組み立てた筏で、湖などの水上を横断するというものである。

木材のプラットフォームの上に竹のフレームを立て、いくつもの折り紙を糸で結び付けた、四面体の形状のモジュールデザイン。

部分によりサイズは異なるが、すべて三角形のモチーフを使って構成され、3×3のグリッドを基本としている。

船に乗ると、折り紙を結び付けたキャノピーを通して、光と影の動きを楽しむことができる。このインスタレーションはシェルターでもあり、水上に浮かんで現実逃避できるリラクゼーションのための空間でもあるのだ。

水が流れるままに船の行方を楽しんでもよいが、方向を変えたいときにはオールを使うこともできる。

アートと建築の境界が溶け合うことで、伝統的な筏を楽しく協同的に、しかもエレガントな方法で再定義したのだと、同スタジオは説明している。End