▲David Atienza教授　© 2020 EPFL

スイス連邦工科大学ローザンヌ校（EPFL）の研究グループは、咳の音声から新型コロナウイルスに感染しているかどうかをチェックできるAIベースのシステムを開発中だ。この数週間でリリースしたいとしている。

このシステムでは、「Coughvid」という新しく開発したアプリを使用。スマートフォンで咳を録音するだけで、感染しているかどうかがすぐにわかるという。また、体を傷つけない非侵襲的なもので、無料で匿名性も高いそうだ。   

「WHOによると、新型コロナウイルスの場合は風邪やアレルギー症状によくある湿性の咳（wet cough）とはちがい、痰などの粘液の出ない乾性の咳（dry cough）をする人が67.7％もいます」と語るのは、Coughvidの開発メンバーである同大学のDavid Atienza教授。

さらに、「このアプリでテストを行い、幅広い患者からたくさんのデータを収集することで、70％の精度を確保できればと考えています」と述べている。

もっとも同氏は、Coughvidだけでメディカルチェックが済むわけではなく、感染の疑いのある人は医師の診断を仰ぐべきだと付け加えている。