宇宙と地球の暮らしを進化させる「食」のソリューション
共創プログラム「SPACE FOODSPHERE」が始動

リアルテックホールディングスは、地球と宇宙の食の課題解決を目指す共創プログラム「SPACE FOODSPHERE」(スペースフードスフィア)を展開することを発表した。

同社とJAXAは、JAXA宇宙イノベーションパートナーシップ(J-SPARC)の一環として、宇宙食料マーケット創出プログラム「Space Food X」を約50の参画メンバーと共同で取り組んできた。

▲SPACE FOODSPHEREの概念図

今回、更なる活動の拡大に向けて同プログラムへと発展させることになった。さらに、「Space Food X」の主要メンバーを発足メンバーとして、同プログラムを通じて産学官の有機的な連携を促進する一般社団法人SPACE FOODSPHEREも設立した。

「Space Food X」は、日本発の優れた技術や知見、食文化を最大限に活用し、宇宙と地球の共通課題である「食」の課題解決を目指す共創プログラムとして2019年3月に始動。

▲地球と宇宙の食の共通課題

しかし、大規模な自然災害やパンデミックにともなう閉鎖隔離環境における「食」の課題が顕在化するなか、地球と宇宙の共通課題としての「食」の重要性を再認識するとともに、宇宙という極限的な環境での生活を想定し、地球や私たちの暮らしを「食」をコアとしてゼロベースで捉え直すために活動を拡張することを決定。

今後の取り組みとしては、地球と宇宙における「食」の共通課題の解決に向けて、「完全資源循環型かつ超高効率な食料供給システム」と「閉鎖空間のQOLを飛躍的に高める食のソリューション」という2大テーマのソリューションの創出を目指すという。

▲超長期シナリオ

さらに、月面基地のコンセプトを設計、究極の食のソリューションの一端を可視化し、共創型の研究開発基盤や実証基盤となる4つのスフィア構想を進めるとしている。End

▲月面基地コンセプト1.0

▲月面基地コンセプト1.0

▲究極の食のソリューション例

▲4つのスフィア構想