触覚を通して、日常のコミュニケーションを拡張
デザイナーRYO TADAが提案ハプティックスデバイス「FULU」

ロンドンと東京を拠点にするデザイナー RYO TADAが、指の爪にはめるタイプのデバイス「FULU」を手がけている。

日常のデジタルコミュニケーションでは視覚や聴覚がメインとなるが、このFULUを爪の上に取りつけることでそこに拡張した触覚をもたらすことができるという。赤ん坊が母親と触れ合うことでつながりが生まれ、信頼や共感をもたらすなど、人間にとって触覚はとても大切な感覚なのだ。

このデバイスは小さくて軽量で、Bluetoothに接続すればいつでもどこでも手触り感を得ることができる。たとえば、遠く離れたところにいる人どうしでも、お互いのデバイスを通じて「タッチ」を送り合うことができる。

また、2D画像に指を当てながら、その様子をモバイルで撮影することで手触り感を得ることもできる。浜辺や服の画像から、その感触を楽しむことができるのだ。

「FULU」は日本語の「触れる」から来ているそうで、「Full Touch」という意味も込められているという。2020年中の生産開始を目指している。End