トラフ建築設計事務所が改修を手がけた
箱根彫刻の森美術館内の「丸太広場 キトキ」

▲写真:長谷川健太

鈴野浩一と禿真哉によるトラフ建築設計事務所は、神奈川・箱根にある日本初の屋外型美術館、彫刻の森美術館内の「緑陰ギャラリー」の改修を手がけた。

広大な彫刻庭園内の一角にある同施設では、1階にカフェ、2階にギャラリーがあるのに対し、室内で休憩できるスペースが不足していたので、2階に休憩と展示を両立するスペースが求められたという。

▲写真:長谷川健太

同美術館では、屋外展示の彫刻には基本的に触れることができない。そこで、触れたくなるような、山に囲まれた環境ならではの素材として、箱根山で伐採された杉の丸太材と、360mm角の集成材を土台として井桁状に配置。「丸太広場 キトキ」が生まれ、階段室を境に分断された細長い空間に一体感がもたらされた。

空間全体にはグリッドを設定。橋のように架け渡した丸太材は、ベンチとしてもテーブルとしても使え、お弁当を食べたりくつろいだり、来館者の憩いの場となる。

▲写真:長谷川健太

▲写真:長谷川健太

ゴムチップマットのエリアでは靴を脱いで、角材を背もたれに寄りかかったり、ローテーブルとして囲んだりもできる。ごく単純なルールがあるだけの空間で、使い方を限定しないことで、訪れた人それぞれが能動的に使い方を発見できる余白に満ちた場所ができあがった。

▲写真:長谷川健太

素材そのものの力強さを感じられる丸太のグリッドは、彫刻のような、家具のようなそのどちらともとれる不思議な光景を生み出し、来館者を受けとめてくれるそうだ。End

▲写真:長谷川健太

▲写真:長谷川健太

▲写真:長谷川健太

▲写真:長谷川健太

▲写真:長谷川健太

▲写真:長谷川健太

▲写真:長谷川健太

▲写真:長谷川健太