世界中の建築に関する知識とデータを共有し合う
ドキュメンテーション・サービス「ARCHI HATCH」が正式に始動

▲新・前川國男邸

世界の新進気鋭の建築家による空間を、世界中どこからでも体験できる新たなドキュメンテーション・サービス「ARCHI HATCH(アーキハッチ)」を開始した。

これまで、世界に点在する素晴らしい建築を体験するためには、建つ場所に⾏くしかなかったが、それを変えようというのが同サービス。

まず、さまざまな建物を「ARCHI-BANK(アーキバンク)」にまるごとアーカイブ化。空間を⾃らの意思で流れるように移動でき、VRのように360°⾒渡すことができる「360°&シークエンス」の3Dモデルデータとして記録する。

コンセプトやポイント、空間構成、素材や部品、写真、⼯程、設計主旨まで、あらゆるデータをインストールでき、ユーザーは空間をめぐりつつ、気になるポイントをクリックすれば、詳細情報や図⾯、インスピレーション源などをいつでも閲覧することが可能。今後は、建築家同⼠がそれぞれのアーカイブの詳細を閲覧・共有できる会員コンテンツとして展開する予定だ。

さらに、「ARCHI-BANK」の情報は、重要な⽂化的資産として蓄積されるだけでなく、「ARCHI-CLE(アーキクル)」というオープンソースメディアとして、建築家や建築学⽣、ファンなど、世界中の人々にシェアされる。

新しい建築だけでなく、遠い⼟地の建築、失われつつある歴史的建築家による貴重な建築、過去の美術展やパブリックアートなどのアーカイブも、誰もがアクセスできる「共有知」としてシェアされるそうで、今後はアプリでのコンテンツ提供も予定している。

また、「ARCHI HATCH 3D-VRサービス」として、実空間を3Dスキャンできる特殊なカメラで360°撮影し、WEBサイト・スマホ・VRゴーグルでウォークスルー閲覧できるようにする有料サービスも実施。住宅やホテル、オフィス、ショップ、イベント会場、観光施設などを臨場感あふれる画像で撮影し、その場にいるかのような施設体験を提供してくれるそうだ。End