コロナ後、通勤方法はどう変わる?
英建築設計事務所から「安全に通勤する方法」を提案

新型コロナウイルスの感染拡大は収まりつつあり、私たちの生活もこれから徐々に普段の状態に戻ることになるだろう。そこで、建築設計事務所 Weston Williamson + Partnersは、通勤に関するある分析を公開した。

リモートワークは安全だが、スタジオでの共同作業にも価値がある。この2点を組み合わせて、ロンドンにおいて「安全に通勤する方法」が彼らの提案だ。

まず、午前7:00から10:30までは、自動車のコンジェスチョン・チャージ(混雑課金)エリアへの乗り入れを禁止。10:30以降は3人以上が乗った自動車(カーシェアリングなど)のみが走行可能となる。

代表的な交通手段であるバスはソーシャル・ディスタンスに有効として、長距離バスも動員して増便。自転車や歩行者にはより広いスペースを設け、自転車専用レーンも整備する。レンタサイクルは無料とし、電動スクーターもOKだ。

さらに通勤者は、電車、バス、地下鉄のいずれか利用する場合、事前に予約が必要。7:00から10:30までと16:00から19:00までは15分間隔とする。

駅には専門スタッフも配置し、乗客をグループで管理する。政府の追跡用アプリをオンにしなかった人には大道芸人がマスクを配布するそうだ。

また、混雑を避けるために改札は開けておき、駅どうしの距離が短い場合には降車のみの駅を設けたり、可能な駅では乗降できるドアやエリアを分けたりもするという。

ただこうなると、人々が集まったり意見を交換したりする場所、劇場や映画館、ギャラリーや博物館が都会から失われる可能性もある。とはいえこの提案では、再び起こりうる最悪の事態を見越して、住宅地、職場、リラックスする施設を整理し、よりよい生活を送るための交通や都市、経済の新しい仕組みが必要になるとしている。End