Sports×Art×Technology、点数と音楽で運動を表現
東京藝術大学などの共同開発「Biosignal Art」がリリース

立命館大学理工学部・岡田志麻准教授、順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科・町田修一教授、東京藝術大学COI拠点・小川類特任准教授は、共同で開発した運動・トレーニングを点数や音楽表現に変換するウェブアプリ「Biosignal Art」を発表した。無料でGoogle Chromeのみに対応している。

このアプリは、パソコンの内蔵カメラや外付けカメラで全身を映し、アプリからの指示に従って、運動・トレーニングを実施するためのもの。その後、画像内の関節位置情報から姿勢推定を実施することにより、運動・トレーニング動作をいくつかのポイントに従って、点数に変換する仕組みになっている。

運動・トレーニングを行った結果は、点数だけでなく音楽表現にも変換。この音楽表現と運動・トレーニング映像を合わせた動画をダウンロードして、結果を確認して楽しむことができる。

新型コロナウイルス感染症の影響で日常生活が制限され、運動不足に陥っている人々のために社会貢献できないかという研究者や学生の強い思いから、これまで培ってきた研究成果にもとづいて、約1ヵ月という短期間で開発。

今回のバージョンで実施できる運動・トレーニングはスクワットのみだが、今後は運動・トレーニングや音楽のバリエーションを増やすほか、ダンスなどの多彩な身体表現も取り入れながら、楽しく継続可能なコンテンツを拡充。東京藝術大学が作成するイメージムービーも追加するなど、アプリ全体のバージョンアップを図る予定だ。End