COBEが手がける自動車メーカーGeelyのデザインセンター
ブランドのアイデンティティを反映する多機能施設

中国の自動車メーカー Geely(ジーリー)は、デザイン部門「Geely Design Center」をスウェーデン・ヨーテボリにオープンさせることになった。設計はCOBEが担当し、2022年の完成を目指している。

ヨーテボリの港に面した美しくユニークな立地で、Geelyと同グループ傘下のボルボが手がける新しいEVブランド「Lynk&Co」(リンク・アンド・コー)の開発拠点にもなるそうだ。また、同グループは、ロンドンタクシーを製造するLondon EV Companyやスカイカーを開発するアメリカの「Terrafugia(テラフージア)」といった、さまざまな自動車メーカーを傘下に収めている。

それゆえ、新しいデザインセンターは、「パーソナル」、「新技術」、「ダーク」、「アーバニズム」、「リスペクト」など、自動車デザインに根ざしたテーマのもと、Geelyのアイデンティティやフィロソフィを反映した多機能施設となるだろう。

外装は、ファサードにガラスと金属を使用し、フロアにコンクリートを使用するなど、センター内で設計された自動車と自然なつながりを生み出すという。

さらに、通常のオフィスビルではなく、4階建ての巨大なマシンをイメージ。実物大のクレイ(粘土)モデルを製作するための広いスペースや、バーチャルデザイナーたちが大きなスクリーンを使って共同作業できるデザインスペースも用意する。

また、中央のアトリウムを中心として、すべての階に接続し、自然光を取り入れながら、建物内で活動する人々を視覚や身体、心でつなぐように構成。オープンな階段をアトリウムに沿って配置することで、多様な機能と人々を迅速かつシンプルにつなぐことができる。End