台湾デザイナーが考案する視覚で音の世界を感じる
コンセプト・オーディオデバイス「VOID」

台湾のデザイナー Andy Cheng、Elvis Hsu、Claire Hsuが手がけるコンセプト・オーディオデバイス「VOID」は、音を聴くだけでなく、見る体験も楽しめるものだそうだ。質の高い音はもちろん、音による体験を提供することがねらいである。

現実の世界を離れて、空想の音の世界へと誘うインターフェースで、音を感じながら視覚的に空間をも感じる仕組みとなる。つまり、スピーカーから出る音を聴くとともに、音の世界にも浸りながら、その音に近づくかのように間近で感じて、安らぎの音楽体験を味わおうというコンセプトだ。

円形のデバイスは、右の側面に触れることでボリュームが調節でき、左側に軽く触れると再生/一時停止を実行。底部に触れるとBluetoothの接続やオン/オフもできる。フルレンジスピーカーに、ツイーターやウーハーも内蔵されるとしている。

正面のディスプレイは、窓のブラインドをイメージ。ブラインドを開けると太陽の光が差し込み、暖かさや心地よさを感じるような体験の再現を目指した。

ユーザーの考えや感覚がデバイスと相互作用し、外の世界と心の世界のあいだにある窓が開かれて、音の世界を豊かに体験する。そんなインターフェースとなるスピーカーなのである。End