イタリアのデザインデュオ Plato Designは、新しいテーブルランプ「ESSE」を公開している。Indiegogoでも紹介されているこの照明は、新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言のさなかに考案された実験的なプロジェクトだそうだ。

ロックダウンに直面したとき、ミュージシャンや俳優はライブイベントをネットで配信し、エンジニアやメーカー、テキスタイルの会社はマスクなどを作り医療従事者を支援した。

では、小規模なプロダクトデザイナーはこのような事態において自宅で何ができるのかと考え、Plato Designはこのランプを考案。

素材はセメントを使用し、自宅では複雑な鋳型が作れないのでモノリシックな形状を採用。側面についた溝は、部品がなくても配線が取り付けられるように設けている。

長年にわたってセメントの扱いには慣れており、グレー、レッド、イエローのカラーバリエーションを実現。しっかりとした形状で、半円筒型のシェードは直接光を当てることもできるし、遮ることも可能だ。

また、パンデミックのあいだに何かを作るだけでなく、具体的な支援を行うこともこのプロジェクトが目指すところで、収益の半分は「WHOのための新型コロナウイルス連帯対応基金」を支援するため、Lang Europe Onlus Foundationという団体に寄付されるそうだ。