サービスデザイン領域の強化を目指す
NTTデータがデザイナー中心の新ブランド「Tangity™」を創設

NTTデータは2020年6月、サービスデザイン領域におけるデザイナー集団の新ブランド「Tangity(タンジティ)」を設立すると発表した。また、NTTデータグループは、2020年度中にデザイナーを700名まで増やし、サービスデザイン領域の一層の強化を目指すこともあわせて発表した。

設立の背景としては、企業の事業創出において、ユーザーエクスペリエンス(ユーザー体験)を意識した「サービスデザイン」の重要性が急速に高まっている現状を挙げている。

同社グループでは、サービスデザイン領域を実践する場として、16拠点のデザインスタジオを運営。各スタジオをつなぐネットワーク「NTT DATA Design Network」を構成しながら、各国における人材・ノウハウの共有、グローバルの先進事例の活用やプロジェクト連携を進めてきた。また、各国の金融機関、製造・流通業、官公庁をはじめとした幅広い顧客とともに、新規サービスの企画・開発を進めている。

これを受けて、日本・イタリア・ドイツ・イギリスの4カ国で、同ネットワークに所属するデザイナーによる「Tangity」の利用を開始。

新ブランド立ち上げに伴うスタジオ間の連携強化により、UX-UIをはじめとするサービスデザイン領域のデザイナーの育成・獲得、デザイナーによる顧客・社会への提供価値の最大化を図るとしている。

▲図:新ブランド「Tangity」の利用例

「Tangity」は、実体があることを意味する「Tangible」が語源だという。今後より無形化・複雑化するデジタルビジネスについて、人にとってわかりやすく手触り感のあるものを作り上げていくことを考えて命名したそうだ。End