NASAが構想するコンセプトロボット「SPARROW」
飛び跳ねながら惑星の危険な地形から移動

▲Credits:NASA/JPL-Caltech

NASAが手がける惑星探査ロボットといえば、ローバー(探査車)タイプのものを思い浮かべがちだが、蒸気で駆動するタイプのロボットも構想中なのだそうだ。

NASAが公開した開発中の惑星探査用のコンセプトロボット「SPARROW」(Steam Propelled Autonomous Retrieval Robot for Ocean Worlds)は、太陽系の惑星にある危険な地形を大きく飛び跳ねながら移動するものである。

たとえば木星の衛星「エウロパ」や土星の衛星「エンケラドス」には氷状の地形があり、ともにぶ厚い氷の層の下には、塩水でできた広大な地下海があると考えられている。科学的な研究対象としては魅力的な場所だが、その表面についてはほとんどわからず、ここを進むことは困難が予想される。

そこでこの計画では、ロボットが蒸気を使って飛び跳ねることを構想。「SPARROW」はサッカーボールほどの大きさで、スラスターやアビオニクス(航空機向けの電子機器)、さらには球状の保護ケージに入れた機器などで構成されている。

ロケット燃料ではなく溶けた氷から生成された蒸気で推進させることで、研究向けにきれいな環境をキープでき、減速させる空気抵抗の少ない低重力の環境でも、短い距離の推力で空中を移動できるという。

さらに、調査を最大限に実施するために、「SPARROW」を一度にたくさん展開させて、未知の地形を手分けしながら探索することも可能だとしている。End