セイコーは2020年8月19日（水）、創業者・服部金太郎の生誕160周年事業の一環として、時と時計の博物館「セイコーミュージアム」を東京・墨田区より創業の地・銀座に移転した。

地下１階から5階まで6フロアからなる企業博物館で、ミュージアムのファサードには高さ約5.8ｍの大型振り子時計「RONDEAU LA TOUR（ロンド・ラ・トゥール）」が登場した。

▲ ロンド・ラ・トゥール

▲ ロンド・ラ・トゥール 部分

同ミュージアムは、1981年に創業100周年事業として製造工場・精工舎（現 セイコークロック）内に設立した研究施設セイコー時計資料館が母体。2012年にはより多くの来館者へのセイコーブランド訴求を目指して、セイコーミュージアムに改めた。

グループ会社内にある創業以来の史料を収集し、保存、編纂する企業博物館であると同時に、広く「時」と「時計」の歴史の研究を行う場所として、子ども向けのワークショップなどの開催も含めて、バランスのとれたミュージアム活動を目指している。

▲ 3Ｆ　和時計のコーナー

館内ではフロアごとにテーマを設け、時と時計に関する約500点を展示。日本の時計産業の近代化を進め、「東洋の時計王」と呼ばれた服部金太郎の挑戦と努力の足跡を辿る「服部金太郎ルーム」を設置し、その「常に時代の一歩先を行く」という創業精神を紹介している。

▲ 2Ｆ　服部金太郎ルーム

さらに、セイコーの時計の歴史と切り離すことができないスポーツ計時や、多くの冒険家たちを支えてきたスポーツウオッチなど、極限に挑む時計技術を体感することができる。

▲ 地下1F　スポーツ計時コーナー

また、日時計から始まる世界の時計の歴史や、日本で独自に発展した江戸時代の和時計コレクションの展示など、セイコー製品以外の歴史展示も充実している。