挽物の技術を活用して、デザイン事務所FD Inc.が
カスタマイズ文具を開発

新潟県の金工の町・燕三条の工場を長年のパートナーにする、萩野光宣が率いるプロダクトデザイン事務所FD Inc.は、創業40年の挽物屋「和田挽物」の技術を活用した、サインペンにもボールペンにもなるカスタマイズ文具をMotion Galleryにて紹介している。

各文房具メーカーが書き味を追求するなか、価格設定上、外装がプラスチックになる製品は多いかもしれない。見た目にこだわってペン先から作るとコストがかかり、ハイグレードな商品になってしまうのだ。

そこで、「手に届く価格帯で日常使いできる高品質なペンはないだろうか」と、既存のカートリッジに対応したカスタムパーツを作製。ぺんてるのサインペン「プラマン」とuniのボールペン「ジェットストリーム」向けのペンジャケットができあがった。

真鍮タイプは、比重の重い真鍮のフタにすることで、ペンスタンドやペーパーウエイトとして使用可能。真鍮の65%は銅なので殺菌作用があり、据え置きの共有ペンとしても使え、鉄のような錆び方をせずに独特な経年変化を楽しむことができる。また、本体にはアルミを使用することで、軽やかな持ち味を実現しているそうだ。

一方、アルミタイプは、軽量で持ち運びしやすい普段使い用。四角いフォルムのフタなので転がり防止にもなり、色は一見してペンの色がわかりやすいボディカラーを採用している。End