歴史ある寺院を次代へと継承する「寺院共存型」ホテル
「三井ガーデンホテル京都河原町浄教寺 」が開業

三井不動産三井不動産ホテルマネジメントは2020年9月28日(月)、京都・河原町エリアに客室数167室の「三井ガーデンホテル 京都河原町浄教寺」を開業する。

同ホテルは、阪急京都本線・京都河原町駅から徒歩約1分、史跡や老舗の宝庫である寺町通沿いに位置する。四条河原町や先斗町、祇園も徒歩圏で、京都観光に便利な立地だという。

また、ホテルのコンセプトを「次世代に向けた寺のホテル」とし、浄土宗寺院「多聞山鐙籠堂浄教寺」と連携し、「寺院とホテルの一体開発」というユニークな複合建物を実現する。

建物の老朽化や後継者の不在、檀家離れなどの課題を抱える歴史ある寺院を次代へと継承するための新たなモデルケースを目指しており、「朝のお勤め体験」など、同ホテルでしか体験できない浄教寺との連携企画も用意するそうだ。

ロビーは、白と黒を基調に古木をあしらった柱や浄教寺由来の装飾品などを随所に配して、お寺の風情をまとうデザインと美術館を思わせる優雅で静穏な空間を演出。

白壁に描かれた宮村弦の毛筆のビッグアートは、インテリアのデザインコンセプトである「余白を大切にした、詰め込まない世界」を体現。また、ロビーと浄教寺との間に小窓を設け、ホテルから本堂内を観ることもできる。

外構・外観デザインは、永きにわたりこの地に存在してきた浄教寺の歴史を継承する伝統的な設えをモダンに昇華。エントランス前には浄教寺の象徴である高さ3 mの燈籠を設置し、約40mの参道も用意。外観の基壇部は二段の屋根庇とし、簾をモチーフとした格子や寺院ならではの庇の裏の垂木などにより、京都らしい趣のある景観を創出している。

そのほか、ゲスト専用の大浴場は、手水鉢のオブジェとその背景に水墨画を連想させる光
壁アートを配置。その他の内装をブラックアウトさせることで、手水鉢とアートだけが幻想的に浮かび上がり、空間に無限の奥行きが感じられるそうだ。End