自動運転で人やモノを運ぶ未来のアーバンモビリティ
ドイツ航空宇宙センターのコンセプトカー「U-shift」

▲ Credit:DLR(CC-BY 3.0)

ドイツ航空宇宙センター(DLR)は、未来のアーバンモビリティとロジスティクに向けた斬新なデザインのコンセプトカー「U-shift」を公開した。

この「U-shift」は、オンデマンドのシャトルバスや、ハイテクのシェアリングバス、商品・小包の配送センター、移動式の販売車両など、幅広い用途をもつ新しいモビリティである。

▲ Credit:DLR(CC-BY 3.0)

その特徴はモジュール設計で、パワートレインを搭載したシャーシ部分と、人や荷物を運ぶカプセル部分で構成。このドライブユニットは「U字型」をしており、そこには電気式の自動運転ができるコンポーネントとシステムが組み込まれている。

▲ Credit:DLR(CC-BY 3.0)

▲ Credit:DLR(CC-BY 3.0)

コストパフォーマンスを最大限にするために、必要な場合には24時間の稼働ができるほか、カプセル式にすることで製造コストも抑えることができるという。

現在公開されているのはプロトタイプの第1弾だそうで、サイズは大型のバンと同じぐらい。ドライブユニットは今のところ遠隔操作のみだが、将来的には完全自動運転を目指している。

▲ Credit:DLR(CC-BY 3.0)

人を乗せるときには7席と折りたたみの補助席を用意。大きなドアにはスロープを搭載していてバリアフリーも確保する。貨物用には、ユーロパレット4枚分または8台分のパイプ式キャビネットを収納できる。

▲ Credit:DLR(CC-BY 3.0)

プロトタイプの第2弾は2024年に公開予定。完全自動運転ができ、時速約60キロで走れるモデルを開発するそうだ。これと並行して、物流会社とテストを行いながら、新しいモビリティサービスを必要とする革新的なビジネス分野の開拓や既存のビジネス分野の再構築にも取り組むことにしている。End