NEWS | インテリア
2020.09.29 16:49
香港の中心部にあるショッピングモール K11 MUSEA内に完成した「Donut Playhouse」は、床面積2000平米・3フロアに広がる子ども向けの遊戯施設である。
地元のデザインオフィス PANORAMA Design Groupが設計を手がけたこの施設は、運動用エリア、学習エリア、パフォーマンスエリアなど、各エリアの目的に合わせて、点や線、平面といった、子どもから見てわかりやすい基本要素で構成。
考えたり、探求したり、発見したりすることで心や体の質を高め、子どもたちの成長を促すようにデザインされている。
レセプションやシーティング、案内板などの公共設備は、すべて子どもの人間工学に合わせており、ファミリー用の洗面所はすべて、大人でも子どもでも使いやすい高さにした。
小部屋や手洗い場、男性用トイレの小便器も、ユーザーフレンドリーで楽しく、予想外の体験ができるようにデザイン。これらはより親密な人間関係の構築を促すためであり、子どもらしさを育みながら子どもの自尊心も発揮してもらうためでもあるそうだ。
また、施設内は3つのゾーンで構成。フィジカルでアクティブな「ボディ」ゾーンには、プレイエリアとファミリー向けのカフェを用意。体を使って子どもたちのエネルギーを解放しながら、リラックスやリフレッシュもできるスペースで、明るさと喜びにあふれる黄色のトーンは、効果的に筋肉を刺激してくれるという。
メンタルに安らぎを与える「マインド」ゾーンは、ワークショップやレッスン向けのオープンな学習ハブ。グリーンを基調としたオーガニックな風景は、子どもたちの記憶力を刺激する効果があるとしている。
そして、自我とインタラクティビティを養う「ソウル」 ゾーンの中心には、鏡張りのツリーがあり、その上部にはディスプレイを搭載した巨大なリングが浮かんでいる。ワークショップで親子がアート作品を完成させると、その作品がリングに投影される仕組みで、アーティストやライターになった気分で、リングの下で自分や他の人の作品を眺めることができる。