現代アートと古美術、工芸を融合した一日一組限定の宿
三重・桑名「MARUYO HOTEL semba」

MIWA HoldingsGallery NAO MASAKIは、伊勢の玄関口である三重県桑名市船馬町に、一日一組限定の宿「MARUYO HOTEL semba」を開業した。

同ホテルは、明治創業・築70年超の「丸与木材」の本家をリノベートしており、1階には土壁に包まれながら読書やティータイムが楽しめるラウンジ、趣の異なるツインルーム(バスルーム付)2部屋と露天風呂を用意。

「room 0」は、同ホテルの近隣にある明治時代の洋館・六華苑や鹿鳴館を設計したジョサイア・コンドルをオマージュした洋室、「room 1」は、夜空のように青みがかった黒漆喰の床の間が印象的な主寝室となる。

2階のダイニングルームは、語らいや食事の場として使うことができる。眼前に広がる川沿いの景色を眺めていると、過ぎし日の旅人たちの往来の風景が浮かび上がり、タイムスリップしたような感覚を覚えるそうだ。

インテリア・デザイン、アートディレクションは名古屋で現代アートや工芸のギャラリーを展開する正木なおが監修。具体の堀尾貞治の作品や江戸時代の杉戸絵、城所右文次のバンブーチェアなど、現代アートとアンティークを融合させている。

また、三重県の作家・内田鋼一のカップや、飯塚琅玕斎の竹籠など、今と過去、アートと工芸、古美術が絶妙なバランスで融合した時間と空間になっている。End