滋賀県に、日本最大級の湖をテーマにした
滋賀県立琵琶湖博物館がグランドオープン

滋賀県草津市にある滋賀県立琵琶湖博物館は、3期6年にわたるリニューアル工事を終え、2020年10月10日(土)にグランドオープンを迎えた。

同館は、琵琶湖につきだした烏丸半島に位置する、湖をテーマにした博物館としては日本最大級の規模の施設。全国でも珍しい淡水専門の水族展示を含め、多彩な展示が魅力だという。

400 万年前の湖周辺にいたゾウに近い種とされる高さ4mのツダンスキーゾウや、多賀町から出土した化石をもとにつくられたアケボノゾウの展示をはじめ、額縁に入れて美術館風に壁掛けされた地層の標本、さまざまな生き物の歯の特大模型、古琵琶湖にいた種に近いクロコダイル科のワニの標本などを楽しむことができる。

▲ 世界初の半骨半身のゾウ展示

▲ お腹の下にもぐれる

▲ 奥:ツダンスキーゾウ、手前:アケボノゾウ

そのほか、日野町にある信楽院の雲竜図をモデルに作成された、ペットボトル1300 本を原料につくられた龍の模型、琵琶湖の水上交通の主役だった丸子船、漁撈用具・船大工道具など、琵琶湖周辺のさまざまな文化を知ることができる。

また、今回のリニューアルではユニバーサルデザインによる施設整備を採用。いくつかの展示では、ストレッチャー利用の人もジオラマ模型などが見えるように壁面にミラーを設置し、ミラーに写る解説文は鏡文字で表記されている。また、においや温度を感じたりできる知覚型展示も取り入れられている。End

滋賀県立琵琶湖博物館

開館時間
10:00~16:30(最終入館16:00)
休館日
毎週月曜日(休日の場合は開館)、その他臨時休館あり
予約
事前予約制。琵琶湖博物館HPから事前予約が必要
詳細
https://www.biwahaku.jp/

▲ 琵琶湖の移動と変形