鹿島建設、デジタルで土木の未来を体感させる
「KAJIMA DX LABO」をオープン

▲KAJIMA DX LABO 外観

鹿島建設は、秋田県東成瀬村で施工を進めている成瀬ダム堤体打設工事の右岸側サイトに、鹿島が考える「土木の未来」を体感できる施設「KAJIMA DX LABO」をオープンした。

同施設は、AR・VRやパネルを活用し、鹿島が考える土木の未来や、同社による建設機械の自動運転を核とした次世代建設生産システム「A4CSEL®」(クワッドアクセル)の概要、成瀬ダム工事について体感・学習できるもの。

▲LABO内の様子 パネルとジオラマ

中央に設置された成瀬ダムのジオラマを中心に、パネルゾーンとシアター、展望デッキのフィールドミュージアムで構成されており、見学者はタブレット端末を操作しながら、ジオラマやパネルに組み込まれたARを通じてさまざまな体感・学習ができる。

さらに展望デッキでは、工事中の堤体にタブレットをかざすことで、実際の位置に成瀬ダムの完成形がARで視認することができる。

A4CSELについては、2015年に五ケ山ダム堤体建設工事(福岡県那珂川市)で初めて自動振動ローラを実工事に適用。大分川ダム建設工事(大分県大分市)では自動ダンプトラックと自動ブルドーザとの連携、小石原川ダム本体建設工事(福岡県朝倉市・東峰村)では自動ブルドーザを含む3機種7台の自動化重機でコア材1層分(1,300m3)の盛立作業を実現した。

そして、2020年7月には、成瀬ダム堤体打設工事においてA4CSELによるCSG打設を開始。最盛期には最大23台の自動化重機が稼働するとしている。End