東大発のスタートアップ BionicMが手がける
パワード義足「Robotic Prosthetic Knee」

東京大学発のスタートアップ BionicM(バイオニックエム)は、下肢切断者のモビリティ・QOLを向上させるパワード義足の開発を行っている。

同社が手がける義足「Robotic Prosthetic Knee」は、最先端のロボット技術とバイオメカニクス技術を使用した、身体の痛みを軽減しつつ日常の活動をサポートするもので、電気モーターによってアシストトルクを発生。歩いたり、階段を上ったり、スロープを上ったりするときに、膝伸展に必要な力を提供するという。

さらに、ユーザーがどのように動くかをつねに判断し、どんなときでも正確な調整を行う高度なセンサーを搭載。優れた駆動制御システムと独自のアルゴリズムにより、自然な四肢の運動機能を再現するそうだ。

また、人間の立ち姿にできるかぎり似るようにデザイン。ふくらはぎの筋肉の膨らみをはじめ、膝からつま先まで自然な輪郭を備えている。前面は光をきれいに反射するように設計されており、外側は高品質のCFRPシェルとし、下部のカバーはユーザーの高さに対応できるように複数のサイズを用意。カラーや素材の選択により自己表現することもできるそうだ。

なお、この「Robotic Prosthetic Knee」は、Red Dot Design Award 2020のデザインコンセプト部門において最高賞「Luminary」を受賞している。End