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2020.12.09 15:20
工業や医療向けに3Dプリント事業を展開するベルギーのMaterialise(マテリアライズ)は、新しい3Dプリント技術である「Bluesint PA12」をこのほど発表した。
3Dプリントはサスティナブルな製造技術と思われがちだが、一般的な3Dプリント技術であるレーザー焼結法では、使用される粉末が廃棄物になることもあるという。また、こうした使用済み粉末のリサイクルには課題があり、これだけで3Dプリントしようとすれば、表面にムラが生じるそうだ。
そこでマテリアライズが開発したBluesint PA12は、リサイクル粉末を最大で100%まで利用することができるプリント技術である。
これはレーザー焼結法の資源効率を大幅に向上させるものであり、Bluesint PA12を用いてプリントされたプロダクトは、リサイクル粉末未使用のものと同程度の機械的特性を得ることができるという。
同社では、2021年にはBluesintPA12を実装したレーザー焼結機を複数台設置する予定。初期の段階だけでも、ふだんは廃棄物となる5トン以上の材料の再利用を目標としている。