NEWS | インテリア / フード・食
2020.12.22 16:59
山口県宇部市にある永⼭本家酒造場は、1888(明治21)年に初代・永山橘太郎が創立した酒蔵である。現在は5代目となる永山貴博が地元の農業や文化を守りながら、日本酒造りに取り組んでいる。
2016年には同社の事務所が国の登録有形文化財(建造物)に登録されたことから、2018年3⽉に改装を実施。歴史ある酒蔵だが、改装をする前は時代時代で安易な改装が⾏われ、統⼀感を失ってしまっていたという。
内装デザインは山口県周南市のSOFAが手がけた。壁には⽇本酒を1本だけディスプレイする専⽤の棚が設けられている。これは、この1本を届けるという気持ちを伝えることを表現したものだ。
2階の店舗はカフェ/イベントスペースで、宇部市のイグアルコーヒーが出店。これまでマニアックな⽇本酒ファンしか来なかった事務所だが、カフェを訪れた人にも⽇本酒蔵に知ってもらうきっかけになっているそうだ。
純⽶⼤吟醸のシリーズ(ドメーヌ、⾚磐雄町、東条⼭⽥錦、吉川⼭⽥錦、⼭⽥穂)のパッケージデザインはデザイン事務所 SOTOWNが担当した。Webサイトのデザインやラベルデザイン(ふかまり、スパークリング、ハーモニー、⼭⽥55)はデザイン会社 gogoが担当。いずれも山口県のローカルのデザイン会社が手がけた。
日本の農業は、従事者の高齢化や後継者不足に悩まされており、耕作放棄地は毎年のように増加している。
永⼭は、美しい田舎の原風景は守りつつ、サスティナブルアクションとしての酒造りを行っている。宇部市北部地区の素晴らしい水田を次世代に残していくには、さまざまな農業法人などと連携して水田を守り、自らも農家として米作りを行うことが重要だと考えている。