多摩美術大学、ビジネスパーソン向けの
「デザイン経営」を社会実装するプログラムを開講

多摩美術大学は2020年9月、「デザイン経営」を社会に実装する日本初の試みとして、ビジネスパーソンを対象とした講座「TCL-多摩美術大学クリエイティブリーダーシッププログラム」を開講した。

TCLは、同学が「デザイン経営」を社会実装することを目的としたビジネスパーソンのための講座。「デザイン経営」とは、デザイン的な思考を企業価値向上のための重要な経営資源として活用し、国際的な競争力を高めていこうという考え方だ。

▲2020年11月7日に東京ミッドタウン・デザインハブで行われた講義の様子

現代社会は変化が激しく、先行き不透明で将来の予測が困難な「VUCA時代」では、従来の企業経営が限界に達し、新たなビジネスモデルや新商品の開発の現場において、「ゼロからイチを生み出し」「それを事業に落とし込む」人材のニーズが高まっているという。

そこで、国内トップレベルの教授・講師陣を招聘し、同学が長い年月をかけて体系的に構築してきた美の知識と、ビジネスの最先端の知識をかけあわせることで、デザインを生み出す具体的な経験を通じて「戦略性」と「感性」を同時に持つハイブリッド人材を育成することを目指している。

第1期は、大手企業やベンチャー、スタートアップ、官公庁や地方自治体など、さまざまなバックグラウンドをもつ29名が受講し、このほど全受講者が修了。現在は2021年5月開講の受講生を募集している。出願期間は、2021年2月1日(月)午前10時 締切となっている。End