NEWS | プロダクト
2020.12.23 17:25
家具・産業用機器等を製造するオカムラ、医療用ロボットを製造するメディカロイド、神戸大学は、手術支援ロボットシステム「hinotori™サージカルロボットシステム」用のチェアとして「kumpel(クンペル)」を共同開発した。
hinotori™は、2020年8月にメディカロイドが国産として初めて製造販売承認を取得した手術支援ロボットシステム。
今回、手術支援ロボットシステムにおける作業姿勢の調査を共同で実施。それをもとに、独特な作業姿勢でありながら長時間を要するロボット支援下手術の疲労を軽減することを目的として「クンペル」を開発し、さまざまな機能を盛り込んだ。
座は、長時間の作業でも疲れにくいように術者の骨盤を立たせ正しい姿勢をサポートし、フットペダル操作時に足を動かしやすくするため、5度に前傾する。また、フットペダルを操作しやすいように奥行を短くし、先端はV字形状を採用した。
▲背と座は、腰を包み込む背もたれと腿裏を圧迫しない座面形状
▲フットペダルを快適に操作できるよう座の奥行を短くし、先端はV 字形状で脚を付け根から左右に動かしやすい
▲幅の短い背もたれ形状は休息時に肩が回しやすい
▲座面下の左右操作レバーで、座の高さ調整と水平時のロックが可能。ロックを解除すると前傾する
▲適切な操作ポジションまで近寄れるコンパクトな5本脚
背座一体型のシートは、快適に手術作業ができるよう腰を包み込む背もたれと腿裏を圧迫しない座面形状にこだわったそうだ。