空中に浮く画像をタッチして操作できる
「DNP非接触ホロタッチパネル」

大日本印刷(DNP)は、リップマンホログラムの技術を活用して、画像を空中に浮遊させて表示し、この像に指で触れて操作できる「DNP非接触ホロタッチパネル(ホロタッチ)」を開発した。

「ホロタッチ」は、リップマンホログラムの技術を活かし、フィルムに描画した操作ボタンなどを空中に浮遊させ、赤外線などで空中の位置を検出するセンサーと組み合せたDNP独自のシステム(特許出願済)。

リップマンホログラムは、画像を記録したフィルムに一定の角度からLEDなどの点光源の光を当てることで、フィルムから離れた空中に画像を浮かび上がらせることができる。浮遊距離は約50mmまで調整可能だ。

▲情報端末のディスプレイ上のリップマンホログラムに光を当てることで、ホログラムに描画された操作ボタンなどが空間上に浮かび上がる(写真上)/ディスプレイから離れた空間(赤い点線の位置)に画像を表示(写真下)

ホロタッチは既存の情報端末に後付けで設置して、軽量でコンパクトなタッチレス入力端末・機器として、表面に直接触れることなく操作できる。

▲センサーとフィルムのシンプルな構成(写真上)、厚さ0.1~0.2mmのフィルムを使用(写真中)、既存機器への設置イメージ(写真下)

また、手指に反応する柄を目視できるので、空中での指操作が容易。テンキー・矢印キー・決定キー・キャンセルキー等の汎用的な入力ボタンにすることで利用者の直感的な操作を可能にする。End