ワイヤレス給電技術を開発するロシアのResonanceは、世界最大規模の技術見本市「CES 2021」 において、120Wの電源供給を受けるワイヤレスの40インチテレビのプロトタイプを公開した。

今回のデモンストレーションでは、送電システムをテレビから約50cm離れたところに横向きに設置。

送電システムは壁やテーブルなどの家具に組み込むことができ、電力伝送効率にも影響がでないそうだ。好みに合わせて、ベッドやソファ近くにワイヤレステレビを移動させてもシステムに影響はないとしている。

一方、受電コイルは今回のデモンストレーション用に製品のバックパネルに設置されているが、内蔵することも可能だという。

▲REASONANCE創設者兼CEO Anton Vishnevsky

このシステムはまったく新しいテクノロジーで、従来のワイヤレス給電方法とは異なり、電力、効率、電力伝送距離、設計自由度といった点で優れた性能を発揮するとしている。

同社の公式サイトによれば、こうしたワイヤレス給電システムは、EVや建物、工場やロボット、ウェアラブルデバイスなど向けに幅広い用途があると考えているそうだ。