NEWS | テクノロジー
2021.01.18 17:06
これまでにないタッチセンサーを開発するアメリカのテクノロジー企業「Sensel」は、次世代のタッチパッドやディスプレイ、モバイル、自動車向けのインターフェースなどを開発している。
といっても、従来のタッチセンサーではなく、タッチセンサーとハプティクス向けのアクチュエータを融合させたもので、これらの技術をモジュール式で用途に合わせてカスタマイズした製品に組み込むことができるそうだ。
たとえば、静電容量式グリッド搭載型のハプティックタッチパッドは、静電容量式タッチセンサー、力覚センサー、ハプティックを組み合わせたもの。従来のタッチパッドに代わるものとして、硬いガラスカバーを備えている。
表面全体にわたってしっかりとしたフィードバック感があり、はっきりとしたクリック感をすぐに感じることができる。モジュールは3mm超薄型で、搭載するデバイスの厚みを抑えることが可能。また、リニアリティは0.3mm以下、電極の間隔が狭くてタッチミスも少ないとしている。
そして、圧力グリッド搭載型のハプティックタッチパッドは、手袋をはめた手、パッシブタイプのスタイラスペン、さらには絵筆の細かい毛先など、ほとんどのオブジェクトを認識できるタッチパッド。圧力グリッドは水のなかでも正確な操作ができるそうだ。
また、モバイル向けの次世代サイドセンスは、ディスプレイの有無にかかわらず、モバイルの細長い側面に力検出技術を組み込むことが可能。モバイルをボタンレスにできるだけでなく、縦向き・横向きに合わせてクリック位置は最適なところに自動的に移動する。
押す力のレベルもさまざまに設定でき、カメラのフォーカス調整や連写機能のほか、ゲームアプリ向けのボタン操作も可能になるとしている。