鹿島、ピクシーダストテクノロジーズと共同で
建設生産プロセスのデジタル化「鹿島ミラードコンストラクション™」を構築

▲BIM データ

鹿島は、メディアアーティストの落合陽一が率いるピクシーダストテクノロジーズと共同で、鹿島スマート生産®で活用するデジタルツイン基盤「鹿島ミラードコンストラクション™」(KMC)を構築したことを発表した。

また、これと合わせて、KMCを用いて施工の進捗状況を部材単位で数値化・可視化するプログラムを開発し、運用を開始している。

KMCは、着工前に作成するBIMと施工中の建設現場に設置したセンサー・デバイスから取得する空間データを一元管理する、クラウド上のデータベース。同社ではKMCを東京都内のプロジェクトに導入。レーザースキャナーやToFセンサ、Webカメラを使い、空間データの継続取得を開始した。

蓄積した一次データは組み合わせにより、さまざまな二次データが生成可能。これらのデータを用いることで、施工中の建物を可視化し、工事進捗を多面的に把握することができるようになる。

さらに、KMCで生成した出来形ビュー(施工が完了した部位を色分けした画像)は、独自に開発した専用の3次元ビューワで閲覧が可能。カメラ画像はWebブラウザから閲覧することもでき、KMCにアップロードされた映像データは、リアルタイムに配信したり、画像解析技術で変化があった箇所を色分け表示したりできるそうだ。

また、取得した空間データには撮影時刻(タイムスタンプ)が付与されるそうで、日々変化する建設現場を映し出すデジタルツイン・データとして、施工管理、遠隔管理、自動搬送ロボットに活用することができるとしている。End