サンワカンパニー デザインアワード2020
「プロダクトデザイン部門」と「施工事例部門」の受賞作品が公開

サンワカンパニーは、同社が主催するサンワカンパニーデザインアワード2020の表彰式を2021年1月21日(木)にオンラインで開催した。5回目となる今回は、2部門を合わせて過去最多となる570点の応募があり、その中からそれぞれ賞を選出・発表した。

プロダクトデザイナーの倉本仁が審査員を務めたプロダクトデザイン部門では、「住まいの価値を見つめ直す」をテーマに、これからの住まいに必要とされる新たな住宅設備や家具など、家づくりに関わるプロダクトのアイデアを募集。最優秀賞は不破健男/本山拓人による「Switch Light」が受賞した。

この作品は、日々の暮らしに溶け込み、非常時の安全を守るライトで、普段は「ルームライトのスイッチ」として、非常時には「非常灯」、「懐中電灯」、「モバイルバッテリー」へと状況に合わせて機能が転換(スイッチ)し、避難行動をシームレスにサポートする。

「灯りはいつでも同じところにある」という安心感があり、非常時でもパニックにならず迅速で安全な避難を実現。部屋のスイッチに埋め込むことで、日常空間におけるノイズを減らしながら、「心地よさ」と「安心」も与える。造形的にもミニマルで、空間やインテリアと調和しやすく、あたたかみのあるデザインを目指したという。

一方、施工事例部門では、同社商品を使った施工事例写真を募集。審査員は建築家の藤本壮介が担当し、最優秀賞は亀田潤/佐々木洸奈による、夫婦が住むマンションの一室のリノベーション作品「K-HOUSE」に決定した。

60平米という小面積で空間の広さや自然光・色彩のニュアンスが感じられるようにすることが目標で、スクエアでフラットなグラッド45の特長を活かし、キッチンとベンチソファの高さを合わせ、キッチン・リビング・ダイニングの空間を一直線に繋いだ。これにより、奥まで視線が通り、空間の広さを豊かに感じられるようになった。

床素材は、自然な質感と落ち着いた色味が特長のバサルトサビーアを使用。床壁天井の色彩をグレートーンに統一することで、家具や調度品の色を際立たせ、一日を通した光の変化を繊細に感じられる空間となっている。End