ヘルシンボリ国際都市博覧会で
「住宅」の概念を問い直すプロジェクト「H22」が展開

スウェーデン・ヘルシンボリでは、「Helsingborg international city expo(ヘルシンボリ国際都市博覧会)」が2022年5月30日(月)から7月3日(日)まで開催されるという。

この博覧会に向けて、よりスマートで持続可能な都市生活を目指すプロジェクト「H22」が行われ、その中心的なパートナー企業としてイケアが参画。

同市周辺の3か所において、市民や国内外のパートナー企業とともに、生活・コミュニティ・販売の新しいアイデアを創出しながら、四方を壁に囲まれた「住宅」という概念を問い直すことを目指している。

「H22」の公式サイトによれば、イケアとの共同プロジェクトでは、「手頃な価格の住宅の未来」「住宅での食と集まりの未来」「住宅での健康、サステナビリティ、ウェルビーイングの未来」「住宅でのショッピングの未来」という4つのテーマを設定。これらをもとに、郊外・山沿い・海側という3つのエリアで課題に対するソリューションを提案する。

近郊のDrottninghögエリアでは、都市農業を行う「The Garden」、そこで栽培された新鮮な農産物を調理する「The Kitchen」、さらにこれらの農産物や加工した食品を販売する「The Market」という3つのサイトを設けて、インクルージョンや雇用、起業を生み出すそうだ。

そして、ハーバーエリアであるOceanhamnenでは、使われなくなった倉庫を活用。未来の販売、製造、住宅についての大胆で革新的なアイデアを披露するハブとして、イケアの店舗や製品の最新コンセプトなどを紹介する。

また、山沿いのFredriksdalエリアでは、さまざまな分野の学生が参加し、代替可能で持続可能な仮設住宅ソリューションを共同で制作。包括性や自立性を促しながら、都市と自然のつながりを探ることにしている。End