NEWS | サイエンス
2021.03.08 16:00
QPS研究所は、2021年3月3日(水)に小型SAR衛星2号機「イザナミ」の最初の撮影画像(ファーストライト)を公開した。
QPS研究所と約20社の九州の地場企業が開発・製造した「イザナミ」はアメリカの宇宙開発企業「スペースX」の主力ロケット「Falcon 9」によって1月25日(月)に打ち上げられ軌道投入された。
同日の朝には初交信に成功し、1月30日(土)の朝に収納型アンテナを展開。その後、初画像取得に向けた衛星機器の微調整を続け、打ち上げより約1カ月後の3月3日に今回の画像公開に至った。
この撮影では、小型SAR衛星としては日本初となる、アジマス(衛星の進行方向)分解能1.8m、レンジ(衛星のマイクロ波を照射する方向、または衛星の進行と直交する方向)分解能0.7mの画像を実現したという。
さらに、衛星の姿勢制御の調整を行いつつ、画質の向上を図りながら、3月3日からは分解能1m以下の高解像度モードでの観測も開始したそうだ。
今後は、データ提供サービス事業の本格化に向けて、画像品質の安定化や利用プラットフォームの整備を進めていくとしている。