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2021.03.10 15:45
岩手県盛岡市の高輝度蓄光塗料推進協会(RMPA)は、災害時における救助活動の暗闇対策となる、既存コンクリート素材などに塗布可能で、長期耐久性を備えた「RM蓄光塗料」の技術開発に成功したことを発表した。
RMPAは、2011年3月11日に発生した東日本大震災を受け、「今後、このような犠牲者をだしてはいけない」との想いから、2018年に開発をスタート。
今回、同県内の建築塗装施工会社である大田中塗装店および三盛塗装工業、蓄光メーカーの東北エヌティエス、塗料メーカーと協力してこの塗料が実現した。
「RM蓄光塗料」は屋外用蓄光塗料で、災害発生時に夜間や停電でも12時間の発光が可能。救助活動や避難時の目印として塗装するためのもので、コンクリート構造物や舗装道路などにも塗装できる。
災害時用臨時ヘリポート位置やドクターヘリと救急車とのランデブーポイント、非常用の階段や手すり、建物から避難場所までの誘導経路など、安全性が求められる建物や場所などに塗装することで、避難・誘導時における視認性が確保でき、減災対策に貢献できる塗料となっている。